賃貸で光回線が引けないときはどうする?
工事なしで使う方法と、
確認の手順
公開日:2026年9月8日 / 更新日:2026年9月8日
この記事の結論
- Q. 賃貸で「光回線は引けません」と言われたら、もう方法はないのでしょうか?
-
A. まず「何が引けないのか」を切り分けるところからになります。
「建物に設備がない」のか「工事の許可が下りない」のか「壁に穴を開けられない」のかで、その後の選択肢が変わります。
建物にすでに光回線の設備が入っていて、宅内の工事なしで開通できるケースもあるようです。 - Q. 工事なしで使うなら、何が候補になりますか?
-
A. 候補は ①ホームルーター ②モバイルルーター ③備え付けの「インターネット無料」設備 の3つです。
このうち自宅で腰を据えて使うなら、コンセントに挿すだけで届いた日から使えるホームルーターが選びやすい選択肢になります。 - Q. 光回線が引ける場合と比べて、月額はどのくらい変わりますか?
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A. マンションタイプの光回線とホームルーターの月額差は、880〜1,188円ほどです。
マンションタイプの光回線が月4,180〜4,400円、ホームルーターが月5,280〜5,368円という水準です(2026年9月1日時点・税込・公式サイトの定価ベース)。
ただし光回線には工事費と開通までの待ち時間がかかるため、月額だけでは決めきれない部分もあります。
引っ越し先で光回線を申し込もうとしたら、「この物件は工事ができません」と言われた。
そんな返事をもらって、途方に暮れたことはありませんか。
ネットがないと仕事も動画も止まってしまうのに、何を調べればいいのかもわからない。
かといって管理会社に食い下がるのも気が重い、という方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「本当に引けないのか」を確かめる聞き方を先に整理したうえで、工事なしで使う方法と、その場合の月額を公式サイトで確認できた数字だけで並べています(2026年9月1日時点)。
引けないと分かっても、詰みではありません。
今の部屋のまま、届いた日から使える形まで一緒に整理していきましょう。
📊 「引けない」と言われたときの3つの分かれ道
| 物件の状況 | できること | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 建物に光回線の設備がすでに入っている | 宅内の工事なしで開通できるケースがある | 4,180〜4,400円(マンションタイプ) |
| 設備がない・工事の許可が下りない | ホームルーターなら工事不要で使える | 5,280〜5,368円 |
| 「インターネット無料」の設備が付いている | 追加の契約をせずに使えるケースがある | 追加の月額なし(家賃に含まれる形) |
※ 税込・2026年9月1日時点の各社公式サイトの定価をもとにした目安です
1. まず確認:本当に引けないのか
「引けない」という言葉には、いくつかの状況が混ざっています。
建物に光回線の設備そのものがない場合もあれば、設備はあるけれど壁に穴を開ける作業に許可が出ない場合もあります。
どれに当たるのかで打つ手が変わるので、先に切り分けておくと回り道が減りそうです。
管理会社・大家さんへの聞き方
電話やメールで問い合わせるときは、聞くことをあらかじめ決めておくと話が早く進みます。
次の3点を順番に確かめてみてください。
- 建物にすでに光回線の設備が入っているか
物件情報や賃貸借契約書に「光ファイバー対応」「インターネット完備」と書かれている場合は、その意味も合わせて確認しておくと安心です。同じ表記でも、建物までしか来ていない場合と、部屋の中まで来ている場合があります。 - 使える回線事業者の指定があるか
建物によっては、導入済みの設備を持つ事業者しか申し込めないことがあります。この場合、選べる会社が最初から絞られているので、他社を調べる手間を省けます。 - 工事にあたって書面の許可が要るか
口頭の了承だけで進められる物件もあれば、申請書の提出を求められる物件もあります。書面が必要なら、様式と提出先も一緒に聞いておくと二度手間になりません。
このとき、「工事はできますか」とだけ聞くと「できません」で会話が終わってしまうことがあります。
「壁に穴を開けない方法でも難しいでしょうか」まで一緒に聞いておくと、答えが変わるケースもあるようです。
建物にすでに設備が入っているケース
集合住宅では、建物の共用部まで光ファイバーが来ていて、そこから各部屋へ配線されている物件があります。
この形であれば、部屋ごとに新しく引き込む必要がないため、申し込みだけで開通に進める場合があります。
各部屋への配線方式にはいくつか種類があり、既存の電話線を使う方式や、光ファイバーを部屋まで通す方式などがあります。
方式によって上限の速度が変わることもあるので、気になる場合は問い合わせのときに一緒に聞いておくとよさそうです。
壁に穴を開けない配線方法
許可が下りない理由として多いのが、外壁や室内の壁に穴を開ける作業です。
ただ、光ファイバーの引き込みには、穴を開けずに済ませる方法が案内されるケースもあります。
穴を開けずに通せる可能性のある経路
・エアコンのダクト:室外機へつながる既存の穴を通す方法です。
・電話線の配管:もともと通っている配管の空きを使う方法です。
・換気口:既存の開口部を経由する方法です。
いずれも建物の構造や配管の空き状況によって可否が変わるため、現地を見てからの判断になる場合があります。
こうした方法が使えるかどうかは、事業者と物件の組み合わせで変わります。
「どの会社なら確実にできる」と言い切れるものではないので、管理会社と回線事業者の双方に確認しておくのが確実です。
無派遣工事で済むケース
部屋にすでに光コンセントが付いていて、前の入居者が使っていた設備がそのまま残っている場合があります。
この状態だと作業員が訪問しない「無派遣工事」で済み、送られてきた機器をつなぐだけで開通するケースがあります。
無派遣工事になれば立ち会いも不要で、工事費の扱いも派遣工事とは変わってきます。
どちらになるかは申し込み後の確認で決まることが多いため、申し込みの段階で「無派遣で済む可能性があるか」を聞いておくと見通しが立てやすくなります。
確認した結果「引ける」と分かった方へ
設備がすでに入っていた、あるいは無派遣工事で済みそうだと分かったなら、そのまま光回線に進めます。
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※ 最新の料金・キャンペーン内容は公式サイトでご確認ください。
2. 引けないと分かったときの選択肢
確認した結果やはり光回線が難しいとなった場合、工事をせずに使う方法は大きく3つです。
それぞれ向いている場面が違うので、使い方から考えてみてください。
① ホームルーター
コンセントに挿すだけで使える据え置き型の機器です。
携帯電話の電波を使う仕組みのため、回線の工事も立ち会いも不要で、端末が届いた日から使えます。
自宅で毎日まとまった時間ネットを使う一人暮らしなら、工事なしの選択肢の中では中心になりやすい形です。
一方で電波を使う以上、建物の構造や時間帯によって速度が変わることがあります。
② モバイルルーター
持ち歩けるサイズのWi-Fi機器で、外出先でも使えるのが特徴です。
自宅と外の両方で使いたい場合や、在宅時間が短い場合には合いやすい形になります。
ただし本体が小さいぶんアンテナの性能はホームルーターより控えめで、同時に何台もつなぐ使い方には向きにくい面があります。
自宅を主役にするならホームルーター、持ち歩きを主役にするならモバイルルーター、という分け方が分かりやすそうです。
③ 備え付けの「インターネット無料」物件
建物側であらかじめ回線が引かれていて、家賃に利用料が含まれている物件があります。
入居者が個別に契約をしなくてよいぶん、手続きも費用も抑えられます。
ただし共用の回線を建物全体で分け合う形になるため、夜間など利用が集中する時間帯に速度が落ちる場合があります。
すでに備え付けがある部屋なら、まずはその回線を試してみて、足りないと感じてから次を考えるという順番でも遅くはなさそうです。
この記事では、この中でも自宅の固定回線の代わりになりやすいホームルーターについて、次のセクションで実際の金額を並べていきます。
3. ホームルーター3社の実額
ホームルーターの主な選択肢は、SoftBank Air・ドコモ home 5G・WiMAXの3つです。
公式サイトに載っている月額と初期費用を並べると、次のようになります。
| サービス | 月額(定価) | 割引適用時 | 端末代・初期費用 |
|---|---|---|---|
| SoftBank Air | 5,368円 | 4,950円 (初月〜24ヵ月目) | Airターミナル6の現金販売価格は95,040円。分割は12/24/36/48/60回から選べます |
| ドコモ home 5G | 5,280円 | — | HR02の端末販売価格は73,260円。月々サポート48回により、公式では実質負担金0円と案内されています。契約事務手数料4,950円(ドコモオンラインショップでの契約は無料) |
| WiMAX (ギガ放題プラスS) | 5,280円 | 4,598円 (WiMAX +5G割・13ヵ月間682円/月引き) | 登録料3,300円。Speed Wi-Fi HOME 5G L13は一括11,880円または330円×36回 |
※ 税込・2026年9月1日時点。SoftBank Airは25ヵ月目以降、WiMAXは14ヵ月目以降それぞれ定価に戻ります。最新は各公式サイトでご確認ください
定価で並べると、ホームルーター3社は5,280〜5,368円とほぼ横並びです。
差がつくのは割引の設計のほうで、SoftBank Airは24ヵ月目まで4,950円、WiMAXは13ヵ月間4,598円という組み立てになっています。
ドコモ home 5Gは期間限定の値引きを載せず、5,280円という一本の料金です。
割引が切れたあとに料金が上がる段差がないぶん、2年目以降の見通しは立てやすい形になっています。
同じ部屋に長く住む見込みがあるなら、この点は選ぶ理由になりそうです。
端末代の分割は長めです
SoftBank Airの分割は最長60回、ドコモ home 5Gの月々サポートは48回にわたります。
割引は使い続けている月に対して毎月あてられる仕組みのため、途中で解約すると残っている分割金がそのまま負担として残ります。
1〜2年で引っ越す見込みがあるなら、分割回数を短めに選べるかどうかも含めて、申し込み前に確認しておくと安心かもしれません。
4. 光回線が引ける場合との差はどのくらいか
工事なしの選択肢を選ぶと、月額はどのくらい変わるのか。
比較の相手になる光回線3社の月額と初期費用を、同じ時点の公式サイトの数字で並べておきます。
| サービス | マンション(集合) | 戸建て | 初期費用 |
|---|---|---|---|
| SoftBank光 (1ギガ) | 4,180円 | 5,720円 | 派遣工事ありの回線工事費は一括47,520円(分割24回払いなら1,980円/月)。工事費補填により、課金開始月を1ヵ月目として31ヵ月目までの利用で相殺されます |
| ドコモ光 (1ギガ) | 4,400円 | 5,720円 | 工事料28,600円(代表例)+契約事務手数料4,950円 |
| NURO光 (2ギガ) | 4,235円 | 5,720円 | 基本工事費55,000円。開通1か月目から36か月目まで36回の分割となり、同額が毎月割引されます |
※ 税込・2026年9月1日時点。SoftBank光は2年自動更新プラン、ドコモ光は2年定期契約のタイプA・C、NURO光の戸建は3年契約の金額です。最新は各公式サイトでご確認ください
マンションタイプの光回線(4,180〜4,400円)とホームルーター(5,280〜5,368円)を並べると、月額の差は880〜1,188円ほどです。
年間にすると約1万560円〜1万4,256円の開きになります。
以前のNURO光はマンションタイプが他社より一段安い位置にいましたが、2026年9月1日の料金改定で4,235円になりました。
現在の光回線3社は、マンションタイプで4,180〜4,400円とほぼ横並びです。
金額だけで1社に絞り込むのは、以前より難しくなっています。
ただし、この差は月額だけを並べた場合の話です。
光回線には工事費がかかり、SoftBank光なら31ヵ月目まで、NURO光なら36か月目まで使い続けることで相殺される設計になっています。
その前に引っ越して解約すると、残った分が請求されるしくみです。
つまり、光回線が月額で有利になるのは「同じ部屋に長く住む」前提が成り立つときです。
工事の許可が下りない物件で無理に光回線を追いかけるよりも、工事不要のホームルーターで先に生活を回してしまうほうが、結果として負担が軽くなる場合もあります。
光回線とホームルーター、月額の違いをもっと詳しく →
光回線3社とホームルーター3社の月額・初期費用・開通までの日数を、同じ表で並べて比べた記事です。
「光回線とホームルーターはどっちがいい?一人暮らしの月額と工事の可否で比較」もあわせてご覧ください。
5. 一人暮らしでどれを選ぶかのチェックリスト
ここまでの内容を、上から順に確認していける形にまとめました。
当てはまる項目が多いほうが、いまの部屋に合いやすい選択肢になります。
ホームルーターが向きやすい方
- 管理会社に確認したうえで、工事の許可が下りなかった
- 入居してすぐインターネットを使いたい
- 1〜2年で引っ越す可能性がある
- 自宅で毎日まとまった時間ネットを使う
- 引っ越しのたびに解約と再工事の手続きをしたくない
モバイルルーターが向きやすい方
- 在宅時間が短く、家でネットを使うのは夜だけ
- 外出先でもパソコンやタブレットをつなぎたい
- 同時につなぐ機器が1〜2台に収まる
- 持ち運べる大きさであることを優先したい
備え付けの設備を先に試したほうがよい方
- 物件に「インターネット無料」「インターネット完備」と書かれている
- 使い方は動画やSNS、Web検索が中心
- 追加の月額をできるだけ増やしたくない
もう一度、光回線を検討してよい方
- 部屋に光コンセントがすでに付いている
- 物件情報や契約書に「光ファイバー対応」と書かれている
- 2年以上その部屋に住む見込みがある
- オンライン会議や対戦型のゲームで、通信の安定を優先したい
判断に迷うときは、工事の可否を先に確定させてみてください。
工事ができないと分かれば、その時点で候補は工事不要の3つに絞られます。
逆に無派遣工事で済むと分かれば、月額の面でも光回線を検討しやすくなります。
6. よくある質問
Q1. 大家さんの許可なしに光回線の工事をしてもよいですか?
A. 先に確認しておくほうが安全です。
建物に手を加える作業を伴う場合、原状回復をめぐって後から話がこじれることがあります。
許可の要否や手続きの形は物件ごとに違うため、口頭で了承をもらえたのか、書面が必要なのかまで含めて聞いておくと安心です。
工事を伴わないホームルーターであれば、この確認自体が不要になります。
Q2. 「インターネット完備」と書かれていれば、そのまま使えますか?
A. そのまま使える場合と、個別の契約が必要な場合があります。
同じ表記でも、家賃に利用料が含まれている物件と、建物に設備があるだけで契約は入居者が行う物件があるようです。
入居前に「追加の料金はかかりますか」「申し込みは必要ですか」の2点を確かめておくと、入居後に慌てずに済みます。
Q3. ホームルーターは引っ越し先にそのまま持っていけますか?
A. 端末は持って移動できますが、住所変更の手続きが必要になる場合が多いようです。
手続きをせずに別の住所で使うと、利用規約に触れることがあります。
引っ越しが決まったら、各社の案内を確認してみてください。
Q4. 工事不要なら、途中でやめても費用はかかりませんか?
A. 端末を分割で購入している場合は、残債が発生します。
SoftBank Airの分割は最長60回、ドコモ home 5Gの月々サポートは48回、WiMAXの端末分割は330円×36回という設計です。
毎月の割引は使い続けている月に対してあてられるため、途中でやめると支払いの終わっていない分が残ります。
金額は契約内容によって変わるので、解約の前にマイページなどで確認しておくと確実です。
Q5. 光回線が引けないと、テレワークやオンラインゲームは厳しいでしょうか?
A. 用途によって変わります。
動画視聴やSNS、Web検索が中心なら、ホームルーターでも足りることが多いようです。
一方で対戦型のゲームは応答速度が効いてくるため、有線でつなげる光回線に分があります。
オンライン会議が週に何度もある場合も、光回線のほうが安定しやすい面があります。
Q6. これから料金が変わる予定はありますか?
A. ソフトバンクが2026年12月1日からの改定を公式サイトで予告しています。
SoftBank光は戸建・マンションとも一律330円の値上げ、SoftBank Airは月額5,368円が5,698円になる案内です。
いま見ている金額で比べたあとに、改定後の金額でも順番が変わらないかを確かめておくと、契約してから慌てずに済みそうです。
7. まとめ
- 「引けない」には 設備がない・許可が下りない・穴を開けられない の3通りがあり、先に切り分けると打つ手が変わります
- 管理会社には ①設備の有無 ②事業者の指定 ③書面の許可の要否 の3点を聞くと話が早く進みます
- 光コンセントがすでに付いている部屋なら、無派遣工事で開通できるケースがあります
- 工事なしの選択肢は ホームルーター・モバイルルーター・備え付けの設備 の3つ
- ホームルーター3社の月額は 5,280〜5,368円、マンションタイプの光回線は 4,180〜4,400円(2026年9月1日時点・公式サイトの定価ベース)
- 月額の差は 880〜1,188円ほど。ただし光回線には工事費と開通までの待ち時間がかかります
- ドコモ home 5Gは期間限定の値引きがない一本の料金なので、2年目以降の見通しが立てやすいです
光回線が引けないと言われると、選択肢がなくなったように感じます。
ただ実際には、確認する順番を変えるだけで道が残っていることも少なくありません。
まずは管理会社に3点を聞いてみて、それでも難しければ工事のいらない形に切り替える。
一度決めてしまえば、あとは届いた日から使えます。
調べる時間を減らしたぶんを、新しい部屋での時間に回していきましょう。