賃貸で電力会社を変更するのに
大家の許可は必要?
結論と手順を解説
公開日:2026年5月13日 / 更新日:2026年5月13日
この記事の結論
- Q. 賃貸で電力会社を変えるのに大家の許可は必要?
- A. 基本的に不要です。2016年の電力完全自由化以降、電気の契約は住んでいる人が自由に選べます。大家への事前連絡も必要ありません。
- Q. 例外はある?変更できない賃貸もある?
- A. マンション全体で電力会社が決まっている物件や、プロパンガスとのセット契約がある場合は変更できないことがあります。まず自分の物件がどちらに該当するか確認しましょう。
- Q. 変更の手続きは難しい?工事は必要?
- A. 工事・立ち会い不要で、ネットから5〜10分で完了します。古い電力会社への解約連絡も不要(新しい電力会社が代行)。スマートメーターへの切り替えのみ行われ、通常3〜7日で完了します。
「電気代を安くしたいけど、賃貸だから大家に許可が必要かも…」と思って、ずっと先延ばしにしていませんか。
結論から言うと、許可は必要ありません。電気の契約は賃貸でも持ち家でも、住んでいる人が自由に選べます。大家が関与する話ではないのです。
この記事では、許可が不要な理由・例外ケース・変更の手順を、図解なしでもわかるようにまとめました。読み終えたら、今日中に乗り換え申請できるはずです。
1. 大家の許可が不要な理由
2016年4月、日本では「電力完全自由化」が実施されました。それ以前は地域の電力会社(東京電力・関西電力など)が独占していましたが、自由化以降は誰でも自分で電力会社を選べるようになっています(資源エネルギー庁)。
ここで大切なのは、「電線」と「電気の契約」が別物だという点です。
| 項目 | 管理する人 | 変更できる? |
|---|---|---|
| 電線・送電設備 | 大家・電力会社 | 変わらない(そのまま使う) |
| 電気の契約先 | 住人が自由に選ぶ | 自由に変更できる ◎ |
電線はそのまま使い、「誰と電気の契約をするか」だけを変える仕組みです。電力会社が変わっても、電気の品質・安定性はまったく変わりません。
大家は電線を管理していますが、あなたの電気契約に口を出す権限はありません。賃貸契約書にも、電力会社の指定に関する条項が入っているケースはほぼないため、黙って変更しても問題ないのです。
2. 変更できない例外ケース
ただし、以下の2つのケースでは電力会社を自由に変えられないことがあります。自分の物件がどちらに当てはまるか確認しましょう。
ケース① マンション全体で電力会社が決まっている場合
一部のマンションでは、建物全体・全室の電気を1社にまとめて契約する仕組みが導入されています。この場合、個人が別の電力会社に変更することはできません。
見分け方:
- 電気料金が管理費・共益費に含まれている
- 電気の明細が管理会社や見慣れない会社名になっている
- 入居時に「一括電力サービス」「高圧受電」の説明があった
該当する場合は、管理会社に「個別で電力会社を選べますか?」と確認してみましょう。
ケース② プロパンガスとのセット契約がある場合
プロパンガスと電気をセット契約することを条件に家賃を抑えている物件があります。この場合、電気だけ別の会社に変えると「セット割引」が外れる可能性があります。
入居時の契約書や重要事項説明書に「電気はXX社を利用すること」などの記載がないか確認してから動くのが安全です。
上記2つのケースに当てはまらなければ、自由に変更できます。多くの一般的な賃貸物件(アパート・マンション)は条件なしで変更可能です。
3. 賃貸で電力会社を変える手順(3ステップ)
手順はシンプルです。工事も立ち会いも不要で、スマートフォンから完結します。
Step 1 今の電気料金・使用量を確認する
検針票(電気のお知らせ)または電力会社のマイページで、直近3か月の電気代と使用量(kWh)を確認します。一人暮らしの目安は月100〜200kWh・電気代3,000〜6,000円(総務省「家計調査」より)。
Step 2 新しい電力会社を選ぶ
比較サイトで自分の使用量に合ったプランを探します。一人暮らしで30A〜40A・月150〜200kWhが目安。
| 電力会社 | 特徴 | 一人暮らし向き |
|---|---|---|
| 東京ガスの電気 | ガスとセットで割引 | ◎(都市ガス使用者) |
| ENEOSでんき | ガソリン代と連動 | ○(車・バイク保有者) |
| Looopでんき | 基本料金ゼロ | ○(使用量が少なめの人) |
| auでんき | au携帯とポイント連動 | ○(auユーザー) |
Step 3 新しい電力会社のサイトから申し込む
申し込みは新しい電力会社のWebサイトから行います。古い電力会社への解約連絡は不要(新しい電力会社が代行)。スマートメーターへの切り替えは不在でも自動で行われ、通常3〜7日で完了します。大家への連絡も不要です。
4. 変更前に確認しておくこと
- 引越し直後は新居の住所で申し込む(旧住所では手続きできない)
- キャンペーン価格の終了後に割高になるプランに注意(契約期間・解約金を確認)
- 基本料金+従量料金の合計で比較する(基本料金ゼロでも従量単価が高いプランもある)
- 都市ガスを使っている場合は電気とセットのプランが最安になることが多い
- プロパンガス物件は電気との相性が悪いプランがあるので注意
どの電力会社が一番安い?比較記事はこちら →
料金・解約金・セット割引まで一覧でまとめた比較記事を公開中。
一人暮らし向けにプランを絞って紹介しています。
5. まとめ:よくある質問
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 大家に黙って変更してもいい? | 問題なし。連絡不要 |
| 変更すると電気設備も変わる? | 電線・設備はそのまま。変わるのは「契約先」だけ |
| 切り替え中に停電する? | 停電なし。シームレスに切り替わる |
| 合わなかったらまた変えられる? | 何度でも変更できる(解約金なしのプランなら無料) |
| 引越し前に申し込める? | 入居日以降に新住所で申し込む |
許可が必要かどうか迷って先延ばしにしていたなら、今日から動けます。手続きはネットで5〜10分、次の請求から安くなります。
「どこに変えればいいかわからない」という場合は、一人暮らし向けに絞った比較記事を参考にしてみてください。