一人暮らしの電気・ガス使用量の
平均は?検針票のkWh・㎥で
多い少ないを調べる方法

この記事の結論

Q. 一人暮らしの電気・ガスの使用量の平均は?
A. 電気は月約200kWh、都市ガスは月約13.6㎥が目安です。
環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」(令和5年度)の1人世帯の数字です。
プロパンガスは月約3.8㎥ですが、1㎥あたりの熱量が都市ガスと違うため、都市ガスの㎥とは直接比べられません。
Q. 検針票のどこを見ればいい?
A. 「使用量」の欄と、検針期間の2か所です。
電気はkWh、ガスは㎥で書かれています。
あわせて検針期間を見ておくと、どの季節の平均と比べればよいかがわかります。
Q. 平均より多いと損をしている?
A. 多いだけで損をしているとは限らないようです。
平均そのものが季節・住まい・地域で上下します。
同じ月、同じ住まいの形の平均と見比べてから、見直すかどうかを考えても遅くないと思います。

検針票に書かれた「200kWh」や「15㎥」という数字を見て、これって多いの?少ないの?と感じたことはありませんか。

金額なら友達と比べられても、kWhや㎥はふだん口にしない単位です。
比べる相手がいないまま、なんとなく「たぶん普通」と思って閉じてしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、一人暮らしの電気・ガスの使用量の平均を、検針票の数字と見比べるための物差しとして整理しました。
季節・住まい・地域で平均がどう動くかと、自分の検針票で確かめる手順までまとめています。

物差しが手元にあれば、次に検針票が届いたときに迷う時間は短くなります。
自分の数字がどのあたりにいるのかを、順番に見ていきましょう。

📊 一人暮らしの使用量の月平均を一目でチェック

種類 検針票の単位 1人世帯の月平均
電気 kWh 約200kWh
都市ガス ㎥ 約13.6㎥(使っている世帯)
プロパンガス(LPガス) ㎥ 約3.8㎥(使っている世帯)

出典:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」令和5年度(確報値)。ガスは使っている世帯だけの平均(計算値)。都市ガスとプロパンの㎥は熱量が違うため直接比べられません

1. 電気の使用量の平均は月約200kWh

環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」によると、1人世帯の電気の使用量は年2,406kWhです。
12か月でならすと月約200kWhになります。

ただ、この数字は住まいの形や年齢によって上下します。
1人世帯を区分ごとに分けた平均は、次のとおりです。

1人世帯の区分 電気の使用量(月あたり)
1人世帯全体 約200kWh
集合住宅(アパート・マンション) 約173kWh
戸建 約265kWh
単身・若中年 約186kWh
単身・高齢 約221kWh

出典:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」令和5年度(確報値)。調査期間は2023年4月〜2024年3月、1人世帯1,836世帯の集計。
「単身・若中年」「単身・高齢」は調査の区分のまま載せています

集合住宅と戸建を比べると、戸建のほうが使用量は多めに出ています。
アパートやマンションで一人暮らしをしている場合は、全体の約200kWhよりも集合住宅の約173kWhを物差しにしたほうが、自分の暮らしに近い比べ方になりそうです。

年齢の区分で比べると、単身・高齢の世帯のほうが単身・若中年の世帯より多めに出ています。

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2. 季節で変わる使用量の目安

月約200kWhや月約13.6㎥は、1年間をならした数字です。
実際の使用量は季節によって大きく動くため、検針票の数字は同じ月の平均と比べるほうが実感に近くなります。

月 電気(kWh) 都市ガス(㎥)
4月 183 16.4
5月 164 13.3
6月 153 10.0
7月 181 7.8
8月 228 6.4
9月 231 5.5
10月 186 7.3
11月 167 10.9
12月 192 16.9
1月 250 24.6
2月 244 22.4
3月 228 21.9

出典:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」令和5年度(確報値)の1人世帯。
都市ガスは使っている世帯だけの平均(計算値)。調査の表は全世帯の平均(ガスを使っていない世帯を0として含む)のため、使っている世帯の割合で割って算出しました

電気の使用量は夏と冬の2つの山

電気の使用量は、いちばん少ない6月の153kWhから、いちばん多い1月の250kWhまで約1.6倍の開きがあります。
8月・9月にも山があり、冷房と暖房の両方で使用量が増えるようです。

冬に増える都市ガスの使用量

都市ガスの使用量は、9月の5.5㎥に対して1月は24.6㎥です。
お湯を沸かす量が増える冬に、使用量がまとまって増えるようです。

季節による検針票の数字の上下

たとえば1月の検針票に電気240kWhと書かれていた場合、年間をならした約200kWhと比べると多く見えます。
けれど1月の平均250kWhと比べると、むしろ少し下にいることになります。
反対に6月に200kWhだった場合は、同じ月の平均153kWhより多めです。
また、検針票の使用量は検針日から次の検針日までの分なので、前の月の使い方が入っていることもあります。検針期間もあわせて見ておくと、どの月の平均と比べればよいか迷いにくくなります。

3. ガスの使用量の平均は都市ガスとプロパンで分けて見る

ガスは、住まいが都市ガスかプロパンガス(LPガス)かによって、比べる物差しがまったく変わります。
1人世帯の平均は次のとおりです。

ガスの種類 使っている世帯の割合 月平均の使用量 1㎥あたりの熱量
都市ガス 約55% 約13.6㎥ 39.96MJ
プロパンガス(LPガス) 約34% 約3.8㎥ 約99.8MJ

出典:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」令和5年度(確報値)の1人世帯。
月平均の使用量は使っている世帯だけの平均(計算値)。調査の表は全世帯の平均(ガスを使っていない世帯を0として含む)のため、使っている世帯の割合で割って算出しました。
プロパンの熱量は50.08MJ/kg・0.502㎥/kgから換算

都市ガスとプロパンの㎥を比べるときの注意

プロパンガスは、1㎥あたりの熱量が都市ガスの約2.5倍あります。
同じようにお湯を沸かしても、プロパンのほうが検針票の㎥の数字は小さく出ます。
そのため「プロパンの家に引っ越したら使用量が減った」「友達の都市ガスの家より㎥が少ない」と感じても、使っている量が少ないとは限りません。
都市ガスの人は約13.6㎥、プロパンの人は約3.8㎥と、自分のガスの種類の平均だけを物差しにするのがよさそうです。

自分の家がどちらのガスかわからない場合は、ガスの検針票に書かれている会社名や料金の内訳から見分けられることが多いようです。
プロパンガスの金額の目安は、一人暮らしのプロパンガス代は平均いくら?で整理しています。

4. 住んでいる地域による違い

電気の使用量は、住んでいる地域によっても変わります。
1人世帯の月あたりの電気の使用量を、地方別に並べると次のとおりです。

地方 電気の使用量(月あたり)
北海道 184kWh
東北 221kWh
関東甲信 195kWh
北陸 245kWh
東海 185kWh
近畿 198kWh
中国 231kWh
四国 222kWh
九州 208kWh
沖縄 176kWh

出典:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」令和5年度(確報値)の1人世帯

いちばん多いのは北陸の245kWh、少ないのは沖縄の176kWhと北海道の184kWhです。
関東甲信の195kWhや近畿の198kWhは、全体の約200kWhに近い水準です。

北海道の電気の使用量が少ない理由

寒い北海道で電気の使用量が少なめなのは、意外に感じるかもしれません。
北海道の1人世帯は灯油の使用が多く、暖房を灯油でまかなっている家が多いようです。
そのため電気の数字だけを見ると、寒い地域の光熱費を少なく見誤ることがあります。
灯油で暖房している場合は、電気の使用量が平均より少なくても、灯油代を含めて考えたほうが実態に近くなりそうです。

5. 検針票・マイページで自分の使用量と比べる手順

ここまでの物差しを、自分の検針票に当ててみます。
手元に検針票(またはWeb明細)を1枚用意すれば、数分で済むと思います。

手順1:使用量と検針期間の確認

電気の検針票では「ご使用量」「使用量」といった欄にkWh、ガスの検針票では㎥で書かれていることが多いようです。
あわせて、検針期間(ご使用期間)も確認しておきます。
紙の検針票が届かない契約の場合は、電力会社・ガス会社のマイページやアプリで同じ数字を見られることが多いです。会社によっては前年同月の使用量が並んで書かれていることもあります。

手順2:同じ月・同じ条件の平均との比較

検針期間がどの季節にあたるかを見て、2. 季節で変わる使用量の目安の表から同じ月の数字を探します。
そのうえで、次の条件も重ねて見ておくと比べやすくなります。

  • 住まいの形:集合住宅は約173kWh、戸建は約265kWhが1年をならした目安
  • ガスの種類:都市ガスは約13.6㎥、プロパンは約3.8㎥。2つは混ぜずに比べます
  • 地域:北陸・中国は多め、沖縄・北海道は少なめ。北海道は灯油も含めて見るのがよさそうです

手順3:多い・少ないで分ける見直し方

平均より少なかった場合は、使い方はすでに控えめな状態といえそうです。
使用量が少ない人ほど、請求額の中で基本料金が占める割合は重くなります。
電気の基本料金0円プランは一人暮らしでお得?で東京電力30Aと楽天でんきを比べたところ、月200kWhでの差は53.25円でした。基本料金0円のプランは、使用量が少ない人ほど効きやすいようです。

平均より多かった場合は、まず季節・住まい・地域の条件をそろえ直しても多いかどうかを確かめます。
それでも多いときは、エアコンや古い家電など使い方の側に理由があるのかもしれません。
よくある原因と対処法は、電気代7,000円って高い?でまとめています。

6. よくある質問

Q. 電気の使用量が平均よりかなり少ないのですが、問題はありますか?

A. 少ないこと自体に問題はないと思います。
在宅時間が短い、冷暖房をあまり使わない、といった暮らし方であれば、平均を下回るのは自然なことです。
ただ、使用量が少ない人ほど請求額の中で基本料金の割合が重くなるため、契約しているプランが使用量に合っているかを一度見ておくと安心です。

Q. 友達の家の都市ガスの㎥と、自分の家のプロパンの㎥を比べてもいいですか?

A. 直接は比べないほうがよさそうです。
プロパンガスは1㎥あたりの熱量が都市ガスの約2.5倍あるため、同じ使い方でもプロパンの㎥は小さく出ます。
比べるときは、都市ガスの人は都市ガスの平均、プロパンの人はプロパンの平均と見比べてください。

Q. 電気やガスの使用量が今月だけ急に増えたのはなぜですか?

A. 季節の変わり目や、検針期間の長さが関係している場合があります。
1人世帯の平均でも、電気は6月の153kWhから1月の250kWhまで動きます。
また検針期間の日数は月によって数日ずれることがあるため、検針票の検針期間もあわせて確かめてみてください。

Q. 検針票が手元にない場合は、どこで使用量を見られますか?

A. 契約している会社のマイページやアプリで見られることが多いようです。
Web明細に切り替えている契約では、紙の検針票が届かないかわりに、過去の使用量をまとめて確認できる場合があります。
ログインに必要な情報は、契約時の書類やメールに書かれていることが多いです。

7. まとめ

  • 一人暮らしの電気の使用量の平均は月約200kWh(年2,406kWh)。集合住宅なら約173kWhが近い物差しです
  • 電気は6月の153kWhから1月の250kWhまで約1.6倍動きます。検針票の数字は同じ月の平均と比べると実感に近くなります
  • ガスは都市ガスが月約13.6㎥、プロパンが月約3.8㎥(使っている世帯)。熱量が違うため、2つの㎥は直接比べません
  • 地域では北陸・中国が多め、沖縄・北海道が少なめ。北海道は灯油の暖房が多いため、電気だけで判断しないようにします
  • 検針票では使用量と検針期間の2か所を見て、平均より少ないか多いかで見直し方を分けます

kWhや㎥は見慣れない単位ですが、物差しが一つあれば「多い・少ない」はすぐに判断できます。
一度確かめておけば、次の検針票が届いたときも数字を見るだけで済みます。

気にする時間が減ったぶんを、好きなことに回していきましょう。

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