一人暮らしの電気代は
地域でどれくらい違う?
大手電力10社の料金で比べました
公開日:2026年9月29日 / 更新日:2026年9月29日
この記事の結論
- Q. 一人暮らしの電気代は、地域でどれくらい違う?
-
A. 家計調査2025年の地方別では、月6,603〜8,767円です。
いちばん低いのは近畿、高いのは中国・四国です。 - Q. 大手電力10社で同じ200kWhを使うと、電気代の差はいくら?
-
A. 燃料費調整と再エネ賦課金まで入れると、2,846円です。
料金表だけで比べた4,202円の差から縮みます。 - Q. 中部電力や九州電力の電気代は安い?
-
A. 中部電力は、燃料費調整まで入れると東京電力並みです。
九州電力は、10社で2番目に安いままです。
電気代の地域差は「使う量」と「1kWhの値段」で決まります。1kWhの値段は、燃料費調整まで入れると料金表の印象から変わる場合があります。
実家や友人と電気代の話をして、「住んでいる地域でこんなに違うの?」と感じたことはありませんか。
この記事では、家計調査の地方別の電気代と大手電力10社の料金表を並べ、同じ使用量で計算しました。
試算は2026年10月分の単価です。11月分以降は基本料金が上がる社が多いため、11月1日からの改定も5章にまとめています。
📊 電気代の地域差を分けて見る
| 見るもの | わかること | 見る章 |
|---|---|---|
| 家計調査の地方別の電気代 | 実際に払った金額の差 | 1章 |
| 環境省の1人世帯の使用量 | 使う量(kWh)の差 | 2章 |
| 大手電力10社の料金表 | 1kWhの値段の差 | 3章 |
| 同じ使用量での試算 | 燃料費調整まで入れた差 | 4章 |
料金は2026年10月分の単価(税込)で計算しています
1. 一人暮らしの電気代、地域でどれくらい違う?
総務省の家計調査は、単身世帯の電気代を6つの地方に分けて公表しています。
家計調査2025年の地方別の電気代(単身世帯)
| 地方 | 電気代(円/月) | 全国平均と比べて |
|---|---|---|
| 全国 | 7,337 | ― |
| 北海道・東北 | 7,847 | 高い |
| 関東 | 7,009 | 低い |
| 北陸・東海 | 7,777 | 高い |
| 近畿 | 6,603 | いちばん低い |
| 中国・四国 | 8,767 | いちばん高い |
| 九州・沖縄 | 7,410 | 高い |
出典:総務省統計局「家計調査(2025年)」単身世帯・地方別(1か月あたり)。沖縄は九州・沖縄に含まれます
地方別の電気代を見るときの注意
- 地方ごとの集計世帯数は86〜163世帯と小さいため、差の大きさは目安として見てください
- 支払った月の金額で集計しているため、国の値引きがあった月の分も含まれます
- 金額の差には、使う量の差と1kWhの値段の差の両方が入っています
基本料金がかかる地域の人ほど効いてくる
「基本料金0円」のリミックスでんき
北海道・東北・東京・中部・北陸・九州の大手電力は、30Aで月907.50〜1,254.00円の基本料金がかかります(10月31日までの単価)。
単価の一部が市場価格に連動するため、割高になる時期もあります。
沖縄・島しょ部は対象外です。解約金0円・申込はネットで5分。
基本料金0円解約金なしWeb完結5分
※ 最新料金・キャンペーンは公式サイトでご確認ください
2. 地域差は「使う量」と「1kWhの値段」で決まる
電気代は、使った量(kWh)に1kWhあたりの値段をかけ、基本料金などを足して決まります。
使う量の差
寒さ・暑さ、住まいの形、暖房に使う燃料で変わります。
1kWhの値段の差
大手電力ごとの料金表と、毎月の燃料費調整で変わります。
環境省の調査で見る1人世帯の使用量
出典:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」令和5年度(確報値)の1人世帯。1kWh=3.6MJで月あたりに換算
集合住宅と戸建の1人世帯の使用量
- 集合住宅の1人世帯は、どの地方も月148〜192kWhです
- 戸建の1人世帯は、月218〜313kWhです
- 地方ごとの平均は、この2つが混ざった数字です
北海道の使用量が少なめな理由
北海道は灯油で暖房している家が多いようで、電気の使用量は184kWhと少なめです。
地方ごとの表は、一人暮らしの電気・ガス使用量の平均は?検針票のkWh・㎥で多い少ないを調べる方法にまとめています。
3. 大手電力10社の料金表
大手電力10社の家庭向けの料金は、基本料金のかかり方で2つの型に分かれます。
B型(基本料金型)
北海道・東北・東京・中部・北陸・九州。
契約アンペアごとの基本料金がかかり、0kWhから段階の単価で計算します。
A型(最低料金型)
関西・中国・四国・沖縄。
アンペアごとの基本料金は無く、最初の10〜15kWhまでは一律の最低料金です。
B型の6社の料金(30A)
| 大手電力 | 基本料金 | 〜120kWh | 120〜300kWh | 300kWh超 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 1,254.00 | 35.69 | 41.98 | 45.70 |
| 東北 | 1,108.80 | 29.62 | 36.37 | 40.32 |
| 東京 | 935.25 | 29.80 | 36.40 | 40.49 |
| 中部 | 963.42 | 21.20 | 25.67 | 28.62 |
| 北陸 | 907.50 | 30.86 | 34.75 | 36.46 |
| 九州 | 948.72 | 18.37 | 23.97 | 26.97 |
※ 単位は円(単価は1kWhあたり)。各社の従量電灯B(北陸電力は従量電灯)・税込・2026年10月31日までの単価。
北海道電力は段階の区切りが120kWh・280kWhです
A型の4社の料金
| 大手電力 | 最低料金 | 〜120kWh | 120〜300kWh | 300kWh超 |
|---|---|---|---|---|
| 関西 | 522.58(15kWhまで) | 20.21 | 25.61 | 28.59 |
| 中国 | 759.68(15kWhまで) | 32.75 | 39.43 | 41.55 |
| 四国 | 666.89(11kWhまで) | 30.65 | 37.27 | 40.78 |
| 沖縄 | 643.05(10kWhまで) | 40.20 | 45.74 | 47.72 |
※ 単位は円(単価は1kWhあたり)。各社の従量電灯A(沖縄電力は従量電灯)・税込・2026年10月31日までの単価。
「〜120kWh」は、最低料金に含まれる分を超えたところから120kWhまでの単価です
料金表からわかること
- 最初の段階の単価は、九州18.37円・関西20.21円・中部21.20円が低く、ほかの7社は29.62〜40.20円です
- A型とB型は基本料金の仕組みが違うため、基本料金どうしでは比べられません
- 料金表には、毎月変わる燃料費調整額と再エネ賦課金が入っていません
同じ使用量での総額は、4. 同じ200kWhなら10社でいくら?で計算しています。
4. 同じ200kWhなら10社でいくら?
1人世帯の平均的な使用量(月約200kWh)と、集合住宅に近い150kWhで、10社の電気代を計算しました。
料金表だけの金額と燃料費調整まで入れた金額
200kWhの電気代(円/月)
| 大手電力 | ①料金表だけ | ②燃料費調整・再エネ賦課金込み |
|---|---|---|
| 北海道 | 8,895 | 8,823 |
| 東北 | 7,572 | 7,080 |
| 東京 | 7,423 | 7,099 |
| 中部 | 5,561 | 7,115 |
| 北陸 | 7,390 | 6,962 |
| 関西 | 4,693 | 5,977 |
| 中国 | 7,352 | 6,602 |
| 四国 | 6,989 | 6,759 |
| 九州 | 5,070 | 6,300 |
| 沖縄 | 8,724 | 7,660 |
①=基本料金(A型は最低料金)+電力量料金。②=①+燃料費調整額+再エネ賦課金(4.18円/kWh)。
2026年10月分の単価・B型は30A契約・税込・円未満切り捨て。燃料費調整額は国の値引きを除いた値で、離島ユニバーサル調整は各社の公表値の扱いのままです
試算の前提について
- 国の値引きは10月分で終わるため、値引きを除いた値のほうが11月分以降の実際の請求に近くなります
- 11月分以降は基本料金が上がる社が多く、金額はこの表より高くなる場合があります
150kWhの電気代(円/月)
| 大手電力 | ①料金表だけ | ②燃料費調整・再エネ賦課金込み |
|---|---|---|
| 北海道 | 6,796 | 6,742 |
| 東北 | 5,754 | 5,385 |
| 東京 | 5,603 | 5,360 |
| 中部 | 4,277 | 5,443 |
| 北陸 | 5,653 | 5,332 |
| 関西 | 3,412 | 4,375 |
| 中国 | 5,381 | 4,818 |
| 四国 | 5,125 | 4,953 |
| 九州 | 3,872 | 4,794 |
| 沖縄 | 6,437 | 5,639 |
※ 計算の前提は200kWhの表と同じです
燃料費調整で順位が変わる中部電力
中部電力は、料金表だけでは10社で3番目に安く見えます。
燃料費調整まで入れると、中部電力は7,115円で、東京電力の7,099円とほぼ同じです。
燃料費調整単価(2026年10月分・1kWhあたり)
| 大手電力 | 公表値(国の値引き込み) | 国の値引きを除いた値 |
|---|---|---|
| 北海道 | ▲8.04 | ▲4.54 |
| 東北 | ▲10.14 | ▲6.64 |
| 東京 | ▲9.30 | ▲5.80 |
| 中部 | +0.09 | +3.59 |
| 北陸 | ▲9.82 | ▲6.32 |
| 関西 | ▲1.26 | +2.24 |
| 中国 | ▲11.43 | ▲7.93 |
| 四国 | ▲8.83 | ▲5.33 |
| 九州 | ▲1.53 | +1.97 |
| 沖縄 | ▲13.00 | ▲9.50 |
※ 単位は円。各社の公表値(低圧・税込)。10月分の国の値引きは1kWhあたり3.50円です
燃料費調整単価からわかること
- 国の値引きを除くと、中部・関西・九州の3社はプラス、ほかの7社はマイナスです
- 料金表の単価が低い3社で、燃料費調整がプラスになっています
検針票のkWhで、自分の使用量を確かめてみる →
一人暮らしの電気の使用量の平均を、季節別・地方別にまとめています。
150kWhと200kWhのどちらに近いかがわかると、この表の読み方が変わります。
5. 自分の地域で電気代を下げるには
使用量を見直す
- 集合住宅と戸建では、1人世帯でも使用量に差があります
- 季節によって使用量が大きく動くため、検針票は同じ月の平均と比べてください
契約アンペアと基本料金0円のプランの効き方
B型の地域
契約アンペアを下げると基本料金が下がります。基本料金0円のプランでは、30Aの基本料金(東京935.25円など)の分がかかりません。
A型の地域
アンペアごとの基本料金が無く、最低料金(関西522.58円など)だけのため、基本料金0円のプランの効き方は小さくなります。
大手の単価がもともと低い関西と九州
関西と九州は、大手の最初の段階の単価がもともと低いため(20.21円・18.37円)、乗り換えの効果は小さくなりやすいようです。
使用量ごとの損益分岐は、電気の基本料金0円プランは一人暮らしでお得?使用量別に損益分岐を計算しましたで計算しています。
自分の地域の電気代を確かめる手順
- 検針票のkWhを見る:「ご使用量」の欄に書かれています
- 近い使用量の試算と比べる:4. 同じ200kWhなら10社でいくら?の表で、150kWhか200kWhの行を見ます
- A型かB型かを確かめる:3. 大手電力10社の料金表で、住んでいる地域の型を見ます
- 11月からの単価を見る:下の改定の表で、基本料金・最低料金の上がり方を見ます
11月1日からの料金改定
託送料金の変更にあわせて、8社が2026年11月1日から料金を改定します。
B型の5社(30A)
| 大手電力 | 基本料金 | 〜120kWh | 120〜300kWh | 300kWh超 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 1,254.00→1,716.30 | 35.69→35.77 | 41.98→42.06 | 45.70→45.78 |
| 東北 | 1,108.80→1,232.13 | 29.62→31.01 | 36.37→37.76 | 40.32→41.71 |
| 東京 | 935.25→1,176.18 | 29.80→29.85 | 36.40→36.45 | 40.49→40.54 |
| 中部 | 963.42→1,343.76 | 21.20→21.25 | 25.67→25.73 | 28.62→28.68 |
| 九州 | 948.72→1,325.07 | 18.37→18.33 | 23.97→23.93 | 26.97→26.93 |
※ 単位は円(単価は1kWhあたり)。現行→2026年11月1日からの単価(税込)
A型の3社
| 大手電力 | 最低料金 | 〜120kWh | 120〜300kWh | 300kWh超 |
|---|---|---|---|---|
| 中国 | 759.68→983.37 | 32.75→33.32 | 39.43→40.00 | 41.55→42.12 |
| 四国 | 666.89→953.13 | 30.65→31.42 | 37.27→38.04 | 40.78→41.55 |
| 沖縄 | 643.05→767.82 | 40.20→42.06 | 45.74→47.60 | 47.72→49.58 |
※ 単位は円(単価は1kWhあたり)。現行→2026年11月1日からの単価(税込)
11月からの変化で押さえておくこと
- 8社とも、基本料金・最低料金が上がります。九州電力は、単価がわずかに下がります
- 関西電力は11月1日から反映予定と公表済みで、新しい単価は9月29日時点で未公表です
- 北陸電力は、9月29日時点で改定の告知がありません
- 国の値引き(8・10月分3.50円、9月分4.50円)は10月分で終わります
- 沖縄電力は11月分について「国の電気料金支援が終了」と案内しています。北海道電力の11月分の燃料費調整単価にも値引きは入っていません
6. よくある質問
Q1. 引越し先の地域で、電気代はどのくらい変わりますか?
A. 使用量と、大手電力の単価の両方で変わります。
同じ200kWhでも、10社の差は2,846円です(2026年10月分・国の値引きを除く)。
Q2. 家計調査の地方別の電気代と、この記事の試算が合わないのはなぜですか?
A. 家計調査は支払った金額の平均で、試算は同じ使用量での計算だからです。
家計調査には、地方ごとの使用量の違いや、国の値引きがあった月も含まれます。
Q3. 11月からの電気代はどうなりますか?
A. 基本料金が上がる社が多く、国の値引きも10月分で終わります。
改定後の単価は、5. 自分の地域で電気代を下げるにはの表にまとめています。
Q4. 大手電力から新電力に変えると、電気代は下がりますか?
A. プランと使用量によって変わります。
関西と九州は大手の単価がもともと低いため、差が出にくい場合があります。
7. まとめ
地域差の大きさ
- 家計調査2025年の地方別の電気代は、近畿6,603円〜中国・四国8,767円です
- 1人世帯の使用量は、北陸245kWh〜沖縄176kWhです
10社の料金で比べた結果
- 200kWhの差は、料金表だけで4,202円、燃料費調整まで入れると2,846円です
- 中部電力は、燃料費調整まで入れると東京電力並みです
- 関西と九州は、大手の単価がもともと低い地域です
11月からの変化
- 8社が11月1日から料金を改定し、基本料金・最低料金が上がります
- 国の値引きは10月分で終わります
自分の検針票のkWhと契約の型を見ておくと、見直しを考えやすくなりそうです。
再エネ・アプリ管理で選ぶ場合は
Looopでんき
「スマートタイムONE」は単価が30分ごとに市場価格と連動するプランで、基本料金の代わりに「制度対応費」がかかります。
実質再エネ100%のサービス(eneco)や専用アプリがあります。
解約手数料0円・申込はネットで5分、立ち会いは原則不要です。
再エネ対応解約金なしWeb完結5分
※ 最新料金・キャンペーンは公式サイトでご確認ください